友の会ニュースTOMONOKAI NEWS

2017年3月27日(月)
杉村:市内の小・中学校を対象にした教室です。
例えば新一年生は交通安全の基礎を伝えたり、小学3年生になると
自転車教室といって、実際に自転車に乗った子どもの指導を行ないます。
自転車教室は約20年前から行なっている活動です。
それに加えて、2016年からヘルメットの購入補助を実施しています。
自転車の交通安全教室に参加した方に割引券を配布しますので、
ヘルメット取扱店で補助が受けられます。※詳細はこちら
杉村:そうですね。自転車の死亡事故では、頭を打って亡くなる人が全体の6〜7割と、とても多いんです。
命を落とさないまでも、後遺症が残る大きな事故につながってしまいます。
ヘルメットをきちんと被ることの大切さを伝えていきたいですね。
自転車教室や年に4回開催される交通安全市民運動では防犯や交通安全対策用グッズを配布して、交通安全について身近に感じてもらうようにしています。
交通安全グッズ(左・リストバンド、中央・キーホルダー、右・たすき)
杉村:豊橋市の過去のデータにおいて、出会い頭の事故が約6割です。
車×自転車や、歩行者×自転車などさまざまです。
例えば、見通しが悪い交差点で、片方が一旦停止をせずにそのまま走ってしまったり…。見通しの良い交差点でも、相手が停まるだろうと思い込んで進んでしまって事故になったり…。
まずは、一時停止の標識ではしっかりと停まることが大切です。
停まり方も注意が必要で、白線の手前で事前にきっちりと停まり、
その後、左右の確認をすることで事故を未然に防ぐことができます。
杉村:実は、自転車事故の件数は減っているんです。
様々な要因が考えられますが、皆さんの自転車に対する意識だったり、
各自治体や一般企業が交通安全をPRしたおかげかなと思っています。
また、豊橋市では2016年度は「スケアードストレート」という
スタントマンを使った交通事故の再現教室を行いました。
豊橋市内の中学校で開催したのですが、実際に見るとすごい迫力&驚きで、
衝撃が身体全体で伝わる感じでした。言葉で指導することはもちろん大事ですが、
このように「観る」ことで、交通安全の意識がより高まると思いました。
ーー 杉村さん自身が経験した、ヒヤリとした自転車事故はありますか?
杉村:事故ではないのですが、昨年に私が車で仕事に行く途中だったのですが、
狭い生活道路を走っていた時に、道路の隅の方で自転車に乗った高齢者がいました。
横をゆっくり走ろうと思った瞬間、高齢者が後ろを確認せずそのまま道路を
横断しました。事故にもつながってしまうくらい危ない経験でした…。
杉村:まずは道路を横断する前は必ず左右・前後は確認をしてから
横断することが大事です。
高齢者以外でも、朝の通学時間帯の学生や出勤前の会社員の方でも、
忙しさや朝のバタバタなどが重なり、走っている車を確認せずに道路を
横断するシーンをよく見るので、自転車も車も気をつけたいですね。
杉村:まず交通安全ルールを守ってもらいたいということ。
そのうえで、今まで自転車事故に遭わなかったのは
運が良かっただけと思うことです。
道路を横断するときに車の間からすり抜けたり、坂道を猛スピードで走ったり。
無茶した自転車運転でも事故をしないという、その積み重ねが、
「自分は事故に遭わない」という変な自信につながると思います。
たまたま今日は事故に遭わなかっただけ。毎日どこかで事故はあって、
自分も一瞬にして「加害者」や「被害者」になるかもしれません。
そして、誰でも自転車事故でヒヤリとしたことが1度でもあると思うので、
これからは常に交通事故に遭うかもしれないと思い、
ルールとマナーを守った安全な自転車の運転をしてほしいなと思います。
ーー 最後に。今後の取り組みなどについて教えてください。
杉村:正直、行政だけで交通安全を伝えていくというのはとても難しい。
民間の方と一緒に交通安全啓発運動をやっていくというのが大事だと思います。
また、行政としては「自転車保険への加入」を促すチラシも配布しています。
杉村:自転車事故で加害者になってしまい大きな事故へとつながり、
何千万円もの賠償金を支払う事例も多くでています。
自転車保険への加入は行政としても推進したいと考えています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
編集後記
杉村さん、取材へのご協力ありがとうございました。
交通安全の意識や地域の人たちに伝えるにあたり、
行政×民間がうまく連携して伝えていくのが大切だと思いました。
共に啓発活動を行ないながら、地域の自転車事故0(ゼロ)を目指しましょう!
今後ともよろしくお願いいたします。