友の会ニュースTOMONOKAI NEWS

2017年4月15日(土)
こんにちは。愛知県豊橋市・豊川市にある、ユタカ保険代理店の塩之谷です。
前回までは自転車に乗る際の保険の必要性や補償の内容について解説をしてきました。今回は、実際に事故を起こしてしまった場合についてお伝えしたいと思います。
では実際に事故を起こしてしまった場合に、何をすべきか。今回は相手が歩行者の方というシチュエーションについて考えていきしょう。
(友の会の入会者様には、
ご入会後に、携帯して頂けるサイズの会員証カードが届きます。裏面には、事故を起こしたときのアドバイスが書かれていますので、ぜひ学生の皆様は会員証を携帯してください!)
《こんな事故が起こったら、あなたならどうしますか?》
急いでいたため坂道をノーブレーキで下っていました。
すると前方の道路を年配の女性が横断しようとしていました。
発見が遅れ急ブレーキをかけましたが間に合わず女性の方に衝突し、相手の方は転倒してしまいました。
相手の方がケガをしている場合はケガ人の手当てが最優先です。
実はケガをしていても突然の事故で気持ちが高ぶり、その直後は痛みを感じておらず「身体は大丈夫」とおっしゃる方が多いです。
頭を打っていた場合や心配な時は迷わず救急車を呼びましょう。
二次災害を防止するため、路肩や歩道など安全な場所に自転車を移動させましょう。
相手の方が倒れてしまい動けない場合などには、交通整理が必要になることもあります。
現場を確認してもらって、落ち着いて警察に連絡してください。
また、警察への届出をしてください。
*届け出をしないと「交通事故証明書」が発行されません。
*交通事故証明書がないと、保険金が支払われない場合があります。
事故の相手方の名前、住所、連絡先などを確認し、簡単な事故状況メモをつくりましょう。
この時に絶対にやってはいけないことがあります。
それは、相手の方とその場で何か約束をすることです。「私が全面的に悪いです」「治療費を全額お支払いします」のような言葉はNGワードです。
もしそのような約束を求められた場合は「わからないので保険会社に相談します」とだけお伝えください。
ただし当たり前のことですが、自分が悪い事故であることが明らかな場合やケガをさせてしまった時は謝罪の言葉はしっかりお伝え下さい。
事故の状況を、ただちに損害保険会社または代理店に連絡してください。
連絡が遅くなってしまうと相手の方への対応も遅れていきます。
損害保険会社のフリーダイヤルであれば24時間365日の事故受付が可能です。なるべく早めに連絡をして下さい。
あらためての謝罪は必須ではなく推奨となります。
特に相手の方がケガをされている場合、事故後の対応を保険会社だけに任せていると、相手の方の気分を害してしまい、その後の示談に影響してくる可能性があります。
自分の不注意で、身体や時間やお金の負担かけてしまった相手に対してお詫びをするのは、当然のことかもしれません。
事故後の対応はとにかく被害者の方を気遣う姿勢が大切になります。
例えば相手の方がケガをして苦しんでいるのに救護をせず逃げてしまったなどということであれば、取り返しのつかない事態になります。このような事故を万が一起こした時の対応について、事前にご家族の間で話しあうことをお勧めします。
自転車はクルマの仲間です。
とても身近で、気軽に使うことができる道具ではありますが、
時にはとても危険で
人を傷つけたり、自分がケガをすることもあります。
日本は、自転車の利用者がより安全に過ごせるような法整備や道路整備といった社会インフラが、十分に整備されていない実情もあります。
そして自転車は車と違い、免許制度がなく、十分な安全教育もなされていません。
そういったことも、自転車の利用者に「安全運転」がまだまだ浸透していない理由かもしれません。
このように、自転車の交通安全を拡げていくことが簡単な状況ではありませんが、
自転車利用者も交通の
『 ルールとマナー 』 を正しく身に着けて、
自転車事故が0(ゼロ)の
安心安全な地域社会を実現していきましょう。