友の会ニュースTOMONOKAI NEWS

2018年10月10日(水)
ユタカ自動車学校・交通安全友の会は、地域の交通安全教育センターの役割を果たすべく、自転車などの交通安全講習を地域の学校で行っています。
今回は、小学校での交通安全講習の「教え方」に注目してみようと思います。小学校で自転車安全講習を実施するとき、私たちは以下のことを特に注意して自転車安全講習を行っています。
小学生などを対象に、交通安全講習といった専門性のある講義を行う方の、参考になれば幸いです。
<チェッポイント>
1 ゆっくりはなす。
2 言葉を選ぶ。
3 説明は1個ずつ丁寧に。
4 聞くだけではなく参加させる。
1「ゆっくり話す」
講師が話す際、講師本人が分かっていても聴く相手に伝わってなかったら、折角の講話も無駄になてしまいます。
ましてや小学生を相手にするのです。
もしかしたら、私たちよりも、理解するのに時間がかかる可能性があるかもしれません。講話をするとき、我々は話す速度を特に気を付けています。
#人前で話すのは誰しも緊張するものです。だからこそ、ゆっくり話すことに注意しましょう。
2「言葉を選ぶ」
次に大事になるのが、「言葉を選ぶ」ことです。
とても素晴らしい説明をしても、言葉の意味が分からなければ意味がありません。
交通安全講習の場合、例えば、、、
<NGワード>
・道路交通法第〇〇条
・負傷者
これらの言葉は、説明する側にとっては説明しやすい言葉ですが、
生徒の皆さんに、少し難しくて堅い印象を講義にもってしまいます。少しでも理解しやすいように、下記の表現に変えてみましょう。
<推奨表現>
・決まり事・法律
・けがをした人
常に生徒の皆さんの目線にたち、できるだけ簡単な言葉を使います。
また分からないのに分かったものとして進行することがないよう、生徒の皆さんの反応に注意を払い話すことも大切です。
3「説明は1個ずつ」
限られた時間しかない講習ですが、ついあれもこれも伝えたいと思ってしまいます。
生徒の皆さんは、残念ながら、長い集中力を継続するのは苦手です。
したがって、早口にならないように説明は確実に1つずつ、生徒の皆さんの理解を確認して、簡潔に伝えます。
4「聞くだけではなく参加させる」
生徒の皆さんが、単に情報の受け手や聞き手としてではなく、自主的・協力的に講習に「参加する」ことが大切です。
途中で、手を挙げてもらったり、意見や感想を発表してもらうことで、
講習での緊張感を取り除き、雰囲気を和ませたりすることで、学習効果が一段と高まります。
以上、4点となります。
これらは、小学生の皆さんへの教え方として基本的な内容ではありますが、
交通安全という少し難しい話題を、より身近に感じてもらい、
今後の生活で実践してもらえるようにするために大切なことです。ぜひ実践してみてください!
交通安全友の会は、小学生の皆さまが安全な自転車運転者となり、交通事故のない、楽しい学校生活を送っていただくことを切に願っています。